「さんこうあんにちじょう」は、HP「杉篁庵」(sankouan)の1頁です。
主にその日の庭の花の写真を掲載しています。
 
桜散る

花惜しみ女舌舐めづりをする
ひらひらりひらひらひらひら花吹雪

【2018.04.02 Monday 06:47】 author : 杉篁庵主人
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嘆春

  嘆春 横雲
 七十五年偏懷恨
 仮寓澆漓復幾春
 嘆時獨倚花催淚
 久離無音濁世呻

【2018.04.01 Sunday 05:43】 author : 杉篁庵主人
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春の夢

今生は春の夢なりゑひもせす 杉竹
遥かなり木の下陰の春の夢 杉竹
想ひ出づる影のおぼろにかすみたり夢さめざるも春の過ぎ行く 横雲
影揺れて覚めないままの春の夢あなたの居ない刻(とき)が溺れる やゑ

 

「ただ春の夜の夢の如し」などのように「春の夢」は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語
られてきた。三月の異称のひとつとして「夢見月」がある。

 

 春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空 藤原定家
 夢さめてさめたる夢は恋はねども春荒寥とわがいのちあり 筏井嘉一
 古き古き恋人に逢ふ春の夢 草村素子
 春の夢あまたの橋をわたるかな 桂信子
 春おぼろあの世この世の夢の人 嵐山美子
 春の夢みてゐて瞼ぬれにけり 三橋鷹女
 花にうづもれて夢より直ぐに死なんかな 越人


【とりあえず唐突の最終回】
年度末、いろいろなものが最終回を迎えている。
それでというわけではないが、今日で日課としたこの形式の記事(俳句2句+和歌+短歌)のアップは一休みすることにする。
日々の移り行きが速く時の流れに気持ちが追い付かなくなってきていた。
この後の予定があるわけではなく、この曲がり角の先に何があるのかは分からない。たぶん相変わらず、思い付きに俳句や歌を記すことになるのだろう。

 

【2018.03.31 Saturday 09:06】 author : 杉篁庵主人
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落花

せつなくもけふを生きたり飛花落花 杉竹
散る花に想ひ馳せたり夢浅し 杉竹
散る花の色香を惜しむあだ人の老いぬる髪を飾るひとひら 横雲
いくひらか髪にとどまる花びらを摘まんで見せた日が甦る やゑ

 

桜の花が盛りを過ぎて散ることをいう季語に「落花、花散る、散る桜、花吹雪、桜吹雪、飛花、散る花、花の滝」があり、散り果てたあとも、「花屑、花の塵、花埃」と愛でられる。

 

 夕刊を開けば落花一二 片山由美子
 くちびるをかすめてゆきし落花かな 片山由美子
 姿見の奥にも落花ひとしきり 片山由美子
 青空の隙よりとめどなき落花 片山由美子

 

【2018.03.30 Friday 06:06】 author : 杉篁庵主人
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桜狩

囀りに誘われていく桜狩 杉竹
門を出て日ごとに遠く花巡り 杉竹
風吹くや桜狩する娘らの袂に残る色香のしるき 横雲
花巡る苑のあちこち少女らの声が響いて色が沸き立つ やゑ

 

花見。観桜。関連季語に「花の宴、花巡り、花見客、花見舟、花見酒、花の茶屋、花の酔、花筵、花毛氈、花見茣蓙、花見の席」
桜狩は、花に誘われて、野や山に桜を訪ね歩いて愛でることではあるが、花見より花を求めて逍遥するおもむきがある。「狩り」は訪ね求めるの意。

 

 少年の髪白みゆく桜狩 齋藤愼爾
 今を生く思い切なり花見上ぐ 浅井青陽子
 みな老いて水の近江の花巡り 橋本榮治

【2018.03.29 Thursday 06:21】 author : 杉篁庵主人
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花七日

杯にひとひら散れり花七日 杉竹
花七日旅の行方の定まらず 杉竹
花七日花のさかりを恨みつつ老いの命をたのむ宵なり 横雲
花七日散っていく日が愛しいと咲きほこれるを見下ろす屋上 やゑ

 

「花七日(はななぬか)」とは、桜は花の盛りが七日間に過ぎないということから、盛りの短くはかないことのたとえに使われる。
桜は開花からおよそ 七日ほどで満開を迎えるともいわれる。

 

 酒のまぬたはけがあるか花七日 幸田露伴
 花七日堤沈むこと一寸 正岡子規
 腐刻画の死神笑ふ花七日 星野石雀

【2018.03.28 Wednesday 06:07】 author : 杉篁庵主人
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花の雲

朝日受くる甍にかかる花の雲 杉竹
花の雲カメラ構えし人群れて 杉竹
ほのかなる面影追ふやつれなくも花の雲間に月かたぶける 横雲
半月が沈んでいって花の雲逢えない人の影を浮かべる やゑ

 

「花の雲」とは、桜の花が一面に満開になるさまを、雲に見立てていう。

 

 花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉
 観音のいらかみやりつ花の雲 芭蕉
 一本の花のうしろの花の雲 今井千鶴子

【2018.03.27 Tuesday 06:04】 author : 杉篁庵主人
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養花天

養花天秘めし想ひを咲かしむや 杉竹
老来の途絶えし便り花曇り 杉竹
恋しきに光のどけき養花天人もこずゑにかかるうき雲 横雲
見上げれば養花天からひとひらが風と語らい舞い降りてくる やゑ

 

「花曇」は、桜の花の咲くころの、薄くぼんやりと曇った空模様。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空で、太陽に暈がかかることもある。
「養花天」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉という。

 

 花ぐもり朧につづくゆふべかな 蕪村
 目薬にふくらむまなこ養花天 片山由美子
 逡巡の髪切ることも養花天 大石悦子
 花曇り止まつたままの掛け時計 佐藤輝子

【2018.03.26 Monday 06:31】 author : 杉篁庵主人
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椿

枕頭の音に驚きぬ椿落つ 杉竹
又落つる音聴く夜や紅椿 杉竹
しら川の白玉椿咲き満ちむかさなる年の身にしられつつ 横雲
白川のほとりに白い椿咲く秘めた思いは知られないまま やゑ

 

椿は、春を代表する花。木園芸品種が極めて多く、3月〜5月頃に開花するのが多いが、花期も長く、種類によっては初冬から咲いている寒椿・侘助・薮椿などがある。
「寒椿・侘助」は冬の季語になる。藪椿は10〜4月に咲くが、春の季語になる。
「山茶・山椿・乙女椿・白椿・紅椿・一重椿・八重椿・玉椿・つらつら椿・落椿・散椿・藪椿・雪椿」
なお、「椿」は国字で、中国の「椿(ちゅん)」は別の高木をさす。

 

 落椿ありしかば樹をふりあふぐ 日野草城
 あふぎみて椿の花に見おろさる 日野草城
 灯ともるや昭々として白椿 日野草城

【2018.03.25 Sunday 07:00】 author : 杉篁庵主人
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姫立金花

道の辺に春は光れり立金花 杉竹
うらうらとペンキ塗りたて立金花 杉竹
春の陽に輝ける姫立金花見し人恋ふも夢やはかなき 横雲
春を呼ぶ姫立金花の黄が光り忘れたことを思い出させる やゑ

 

立金花は、金鳳花(きんぽうげ)科、リュウキンカ属。春から夏にかけて咲く。名前は、金色のような黄色の花が立っているように見えるところから。「流金花」とも書く。
小型の似た花が「姫立金花」、キンポウゲ科キンポウゲ属で、光沢がある黄色い花、花期は2月〜4月。
「立金花」も「姫立金花」は季語になっていないが、春に咲く花なので春の季語としてもいいように思う。

 

 例句は見当たらない。

【2018.03.24 Saturday 07:47】 author : 杉篁庵主人
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