「さんこうあんにちじょう」は、HP「杉篁庵」(sankouan)の1頁です。
主にその日の庭の花の写真を掲載しています。
 
梅雨

うろうろと想ひを追ひて梅雨の昼 杉竹
梅雨空に一羽を呼べる鳥の声 杉竹
カレンダーめくれど梅雨の明けやらず柱に凭れ世を見詰めをり 【カレンダー】八慧
魂極る命惜しみて手花火の火玉消ゆるを哀しみにけり 【魂】八慧
閉じこもり手持無沙汰の指相撲握ったままで雨の音聞く 【相撲】八慧
 

【2020.07.05 Sunday 05:58】 author : 杉篁庵主人
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蝸牛

瓊花葉裏這蝸牛
曉見槐夢難盡幽
互會時難別亦難
虚言反實織孤愁  横雲
蝸牛通りし跡の銀光る 杉竹
このままの歩みでよろし蝸牛 杉竹
ひと仕事終えて汗拭く夕まぐれ太き夏木が妖しくそよぐ 【まぐれ】八慧
鎮座する狐を撫でて祈れるは実らぬ思ひ行末のこと 【狐】八慧

【2020.07.04 Saturday 05:42】 author : 杉篁庵主人
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扇風機

開け放つ窓に向けたる扇風機 杉竹
扇風機カタカタと今止まりさう 杉竹
最近は目礼だけですれ違う不要不急の会話を裂けて 【最近】八慧
蒸し暑い京都の街の片隅にカタカタ回る扇風機の音 【京】八慧
この夏の鬼押出は閉鎖され浅間の微動さらに重なる 【押】八慧
 

【2020.07.03 Friday 05:53】 author : 杉篁庵主人
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合歓の花

合歓の花散りたる朝の道光る 杉竹
雨細く遠くけぶれり合歓の花 杉竹
継ぎ接ぎの議論虚しく時過ぎて決まらないこと確かめる夏 【接】八慧
シャガールの恋人のごと寄り添って明けゆく空を飛びたった夢 【ガール】八慧
静かなる天井高き夏館窓を開けば合歓がけぶれる 【館】八慧
 

【2020.07.02 Thursday 05:38】 author : 杉篁庵主人
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半夏生

老謀不實厭虚名
今歳纔開半夏生
惆悵枕邊聽夜雨
起來傷志豈無成 横雲
闇深みピザ余たる半夏生 杉竹
半年のおどおど過ぎて半夏生 杉竹
音を鳴くも憂きことつきず草深き隠り沼のおもひそかにごれる 【隠】八慧
元気かと問へるメールに返事なく半夏の雨の静々と降る 【元気】八慧
 

【2020.07.01 Wednesday 06:54】 author : 杉篁庵主人
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夏越の祓

人型に息吹きかくる夏越かな 杉竹
半年の罪に夏越の大祓 杉竹
郭公の声に目覚めし高原の朝日眩しみ菜を刻む夏 【菜】八慧
木漏れ日のかけら騒めく山荘に遠く響ける歓びの歌 【かけら】八慧
月の夜の一人の我をいたづらに寂しがらせて啼く青葉木菟 【青】八慧
 

【2020.06.30 Tuesday 06:05】 author : 杉篁庵主人
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虎耳草(ゆきのした)

惆悵獨凭人自老
細白開花虎耳草
故里遙憐滿別情
魂孤互惜祈黃稻  横雲
おもひではひそかなるもの虎耳草 杉竹
鴨足草(ゆきのした)老いたる声の微かなり 杉竹
決め処定まらぬままながらへばなすことのなき覚悟揺らぎぬ 【決】八慧
南北に連なる山の頂にわが命かと石ひとつ積む 【南北】八慧
 

【2020.06.29 Monday 06:23】 author : 杉篁庵主人
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水羊羹

山巓の雲ゆつくりと水羊羹 杉竹
水羊羹切るや途切るる押し問答 杉竹
疑いの晴らせないまま押し黙り艶々光る羊羹を切る 【疑】八慧
立ち上がる波に波乗り立ち上がりもてあそばれて波間にこける 【乗】八慧
メールから飛びだしてくるVサイン笑顔の君は昔の儘で 【サイン】八慧
 

【2020.06.28 Sunday 05:51】 author : 杉篁庵主人
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夏布団

夏布団蹴り散らかさる夜の白み 杉竹
夏掛や夢の跡追ひ捻じれける 杉竹
高原にさゝやく如く春紫苑咲きて寂しく風に揺らげる 【春】八慧
うとうとと所詮暇な身持て余し昼寝の時間際限のなし 【暇】八慧
公園の広場に蝉の声ひとつ我が行末の見えて見ぬふり 【公園】八慧

 


今日からの短歌は、題詠百首の2009に引き続き2010の題詠。 これを完走すると、2003年〜2020年の題詠百首の企画の18年分・1800余首を詠み通すことになります。口語に軸足を追いて詠みますが、口語文語にとらわれず詠んでみようかと思っています。

【2020.06.27 Saturday 07:52】 author : 杉篁庵主人
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夏野

椋啼月落白開空
獨憩蕭條發凉風
夏野翻然羅裙子
樂境含情如一夢 横雲
顧みる夏野の夢路草深し 杉竹
行々て幻を追ふ夏野かな 杉竹
スカートを翻らせて戻る路夏野の風になぶられている 【戻】横雲
抱きしむる夏野に白き花満ちて好き撓(たわ)むとはいはずにあらめ 【好】横雲
  

【2020.06.26 Friday 07:31】 author : 杉篁庵主人
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