「さんこうあんにちじょう」は、HP「杉篁庵」(sankouan)の1頁です。
主にその日の庭の花の写真を掲載しています。
 
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山茶花・茶梅




山茶花が咲き、咲いたかと見ると散り始めている。
今朝は雨。露に濡れている山茶花は風情ある。

山茶花のしぐるる花のみな平ら 皆吉爽雨
雨の山茶花の散るでもなく 種田山頭火
山茶花のだらだらだらと雨零す 高澤良一
山茶花の散るからに 咲くからに ああ 伊丹三樹彦

さて、「さざんか」は「サンサカ・サンザカ」(山茶花)が転じたといわれる。「茶梅」の表記もある。中国での呼び名という。ヒメツバキの呼び名もある。
なお、「山茶」はツバキの漢名。ということで、ツバキは椿、山茶で、サザンカは山茶花、茶梅となんとも混乱するような表記ではある。なお中国では「椿」は日本とはまったく別の木を指すという!

菅茶山(かん ちゃざん(さざん)という江戸時代後期の儒学者・漢詩人がいるが、「秋日雑咏」(しゅうじつざつえい)の中の一首。

秋深園卉日凋衰 也喜清芳無歇時  
幽處誰傳小春信 茶梅已先菊花披

秋深く園卉(えんき)は日々に凋衰(ちょうすい)す
也(ま)た喜ぶ清芳(せいほう)の歇(や)む時無きを。
幽所誰か小春(しょうしゅん)の信を伝えて
茶梅(さばい)已(すで)に菊花に先だって披(ひら)く。
(秋が深まり庭の草花は日々しぼみ衰えていくが、
また清らかな香りが途絶えるときがないことを喜ぶ。
日かげのこの静かな場所に誰が小春のたよりを伝えたものか。
山茶花(さざんか)がすでに菊の花に先んじて花を開いている。)

  濡れそぼつ山茶花摘みし手をとれり

【2010.11.17 Wednesday 11:05】 author : 杉篁庵主人
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