「さんこうあんにちじょう」は、HP「杉篁庵」(sankouan)の1頁です。
主にその日の庭の花の写真を掲載しています。
 
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落葉

手を振つて落葉の道を人帰る 杉竹
黄落の止まざる庭に埋もれつつ 杉竹
枯れ積る落葉を濡らし降る雨の音やかそけく夜の更けにける 横雲
濡れている落葉を踏んで来る人を待って更けてく夜が淋しく やゑ

 

晩秋から冬にかけて、落葉樹はすべて葉を落とす。散った木の葉ばかりでなく、木の葉の散る様子も地面や水面に散り敷いたようすも「落葉」である。
先日「木の葉雨」を詠んだが。傍題に「名の木落葉・落葉雨・落葉時雨・落葉時・落葉掃く・落葉掻く・落葉籠・落葉焚く」などがある。「桜落葉・朴落葉・柿落葉・銀杏落葉」と個々に歌われもする。
「黄落」は、広葉樹が黄色く色づいて落ちること。「銀杏落葉」は銀杏の「黄落」。明るく散り敷いた銀杏落葉は、路上や神社の境内などを美しく染め上げる。「散紅葉・紅葉散る」は冬の訪れとともに色褪せ、やがて冬の風に散っていく紅葉である。紅葉の最中に散る「紅葉且つ散る」は秋の季語である。
今、落葉の盛り、掃いても掃いてもである。

 

 今朝掃いた庭とは見えぬ落葉かな 横井也有
 掃きけるが終には掃かず落葉かな 炭太祇
 落葉踏む一人の音を愉しみぬ 西村和子
 黄落激し亡びゆくものみな美し 楠本憲吉

 

【2017.11.14 Tuesday 07:36】 author : 杉篁庵主人
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