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北風(きた・きたかぜ・ならひ)

あらがへば北風(ならひ)まともに顔に受く 杉竹
北風強く社の紙垂を吹き飛ばす 杉竹
さえわたる月夜の北風(ならひ)あやにくに人恋しきとなほすさぶかな 横雲
連絡の取れないままに北風が背中を押して忘れろという やゑ

 

北風は、冬、中国やシベリヤから吹いてくる乾燥した季節風。「朔風・北吹く・大北風・朝北風」が傍題。
俳句では北風と書いて「きた」とも読ませるが、もとは漁師や猟師言葉から出たものらしい。これは春の東風を「こち」、夏の南風を「みなみ」、秋の西風を「にし」と言うのと同じである。
なお、「青北風(あおきた)」は十月頃吹く強い北風で、秋の季語。「盆北風」も秋。「 春北風(はるきた・はるならひ)・黒北風」は春。
今日5日から寒。寒の入りの「寒風」である。これを傍題にする「冬の風」は別の季語とされ、その他の傍題に「冬風・風冴ゆ・凍て風」がある。

 

 北風寒しだまつて歩くばかりなり 高浜虚子
 北風の身を切るといふ言葉かな 中村苑子
 北風となり残照消ゆる隅田川 山本つぼみ
 寒風の土へ掘り出す紅かぶら 福田甲子雄

 

【2018.01.05 Friday 06:22】 author : 杉篁庵主人
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