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国際学力調査



今日の新聞、読売ではトップ・社説・3・29・39面にこの記事がある。
簡潔にまとまっている時事通信を転載。


時事通信 2007年12月04日21時07分
●「生きる力」に新たな課題=国際学力調査
 3回目となった国際学習到達度調査(PISA)で、日本の高1は読解力、数学的応用力、科学的応用力3分野すべての活用力で世界最上位にないことが判明した。全分野でトップテン内だった2000年調査に比べると、学力低下は否めない。特に、科学への無関心、有用性や将来性への期待の小ささは深刻な事態だ。
 文部科学省は、知識の実生活への活用能力を重視するPISA型学力は、ゆとり教育で提唱する「生きる力」と相通じると評価し、生きる力を次期指導要領でも中心理念と位置付けている。
 今後、現代社会の課題に直面する子どもにとって、PISAが示す課題対処能力は重要だ。中央教育審議会は、生きる力が十分身に付かなかった反省点を列挙したが、今回の調査結果はその反省をどう生かすかに示唆を与えるものだ。
 理科学習に対する意識調査から見えてくるのは、日本は授業の双方向性が少ないという点。実験や討論を通じ、教師と生徒、生徒同士のコミュニケーションが密な国・地域の得点はおおむね高い。学力注入型の授業では活用の力を伸ばしにくいことが示されたといえる。
 基礎をきちんと教えた上で、大学受験という短期的目標にとらわれず、生涯にわたり「知る楽しさ」を持たせる授業という視点が、教育現場に求められている。(了)
●【用語解説】 国際学習到達度調査(PISA)
 経済協力開発機構(OECD)が3年ごとに15歳の子どもを対象に実施するペーパーテスト。社会参加する上で、義務教育で身に付けた知識や技能をどれだけ活用できるかを見るため、地図やグラフの読み取りや分析、推論の力などを多面的に調べる。国際的に要求される学力の指標とされる。2003年の前回調査で、日本は読解力と数学的応用力の順位が大幅に低下。教育関係者に衝撃を与え、ゆとり教育見直しの一因となった。参加国・地域間に成績差が大きいため、次回以降は上位と下位にグループ分けした実施のほか、IT(情報技術)の活用力やコミュニケーション能力の調査も検討されている。(了)



 この中で、関心などのアンケートでは、理科を学ぶ「動機」について尋ねた項目では、平均値からどれだけ離れているかを「指標」にして順位を出したところ、日本は参加国中最下位、科学に関する雑誌や新聞などの利用度を尋ねた「活動」の指標でも最下位、科学を学ぶ「楽しさ」を聞いた指標も2番目に低かったという。


あちこち読んでみたが、なぜの疑問に答えるものがない。教育現場からも原因追求や対策になかなか言及しているものがない、答えは簡単なことだと思うのだが。
この調査で「自ら知る楽しさ」を知らないことが良く現われていが、これは「押し付け教育」の「成果」であろう。
教員が楽しくなければ生徒が授業を楽しめるわけがない。
では、なぜ教育現場に「知的快楽」がなくなったか。
大学受験競争がなくなり「"勉強"しなくてもいいや」の気分も一因ではあろう。
ただ、現場で感じていたことだが、教員の孤立化と授業のノルマによる教師裁量の減少が教師の意欲を萎えさせていた。
教員への締付けが日々強化され、現場の楽しさを語る声より愚痴ばかりが聞こえてくる状況では「良い授業・楽しい授業・啓発される授業」はうまれない。今教員はあきらめきっている。
勿論奮闘している教師も多いのだが、それが孤立化の中で疎外され、輪が広がらないのだ。




【2007.12.05 Wednesday 13:35】 author : 杉篁庵主人
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